お葬式をする意味

お葬式の意味って何だと思いますか?

故人を偲ぶ、弔う
故人に敬意を払う
故人との最後のお別れの場
故人の死について人々に告げる

など、色々と頭に浮かぶと思います。

こう読むと、お葬式は「故人」のためのものと言う感じですよね。

でも偲ぶ、弔う、お別れなど、実際にするのは遺族です。お葬式は故人のためであることはもちろんですが、遺族(と他に葬儀に出席する人々)のためのものでもあります。

正式なお別れの場を設け、
自分と故人との関係を振り返り、
今迄の関係が終わりを告げることを自覚し、
故人との新しい関係が始まることを受け入れるための第一歩。

英語ではクロージャ―(closure) と言われることもあります。

本を閉じるように、故人のストーリーが終わったことを認めること。

式を段取る、手続きをする、弔辞(Eulogy)を書く、故人に関わってきた人と話をする、等ということを通じて決して短くはないクロージャ―への第一歩を踏み出し、本を閉じ、心の本棚にそっと戻す、ということがことができるようになるための、区切りの儀式なのです。

お葬式をしたからと言って、愛する人が亡くなったことをすぐに受け入れられる人なんていません。

すごくいい本、すごく悲しい本を読んだ後、感動して本を閉じてもその内容がしばらく頭に残っているような感じ、好きだった部分を読み返したり、人にその話を伝えたり、同じ著者の作品を読みたいと思ったり。
そんな感じに少し似ているのかもしれません。

気持ちが落ち着くまで、悲しみが癒え、ゆっくりと以前のような生活に戻れるまでには時間はかかります。

お葬式をしないと、故人がもういないという事実が受け入れにくいことがあるそうです。
ちゃんとした区切りの儀式がないから。

結婚式をして皆の前で誓いの言葉を言った人と婚姻届だけ書いて他には全く何もしなかった人。
どっちの人が「結婚した感」を感じるかは明白です。

愛する人が亡くなったことは悲しすぎて、目を背けたい。
でもお葬式をしてその事実を認めなければ、いつ認めたらいいのかが伸ばし伸ばしになってしまいます。

だからお葬式をして、故人の死に向き合う(向き合い始める)チャンスを自分に与えてあげる。
お葬式の中で故人の生にも向き合うというポジティブな意味も見出す。

そうすれば悲しみが癒えていく、悲しみから立ち直っていくのも少しだけ早くなるはずなのです。

そして私はそんなお葬式を執り行えるセレブラントでありたいと思っています。

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